祝!「上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦」国重要文化財指定!
上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦
令和6年3月15日(金曜日)に国の文化審議会の答申を受けた国史跡上神主・茂原官衙(かんが)遺跡出土の刻書瓦(こくしょがわら)は、令和6年8月27日(金曜日)に官報に告示され、正式に国の重要文化財に指定されました。上三川町では初の重要文化財です。
指定内容
栃木県上神主・茂原官衙遺跡出土刻書瓦 1,461 点附 刻書瓦残欠 831点
軒丸(のきまる)・軒平(のきひら)・道具瓦 59点
計2,351点
※附(つけたり)とは、指定品に関連する物品や資料等を併せて指定し、保存を図ることです。本件の場合、刻書されているが文字が解読できない瓦の欠片や、年代を判別する根拠資料となる瓦類が附となりました。
上神主・茂原官衙遺跡って?
宇都宮市茂原町と上三川町上神主にまたがって所在する奈良時代から平安時代の河内郡にあった役所跡(官衙)です。政務を司る政庁(せいちょう)と税として集めた稲などを収める倉庫が集まる正倉(しょうそう)群で構成されています。
平成15(2003)年に国の史跡に指定されました。
刻書瓦って?
正倉群唯一の瓦葺建物の屋根に葺かれていた瓦のことで、「酒部(さかべ)」や「神主部(こうぬしべ)」など当時の人々約100名の名前が刻まれています。官衙から人名を刻んだ瓦がまとまって出土することは全国的にも珍しく、当時の人々の名前の分かるとても貴重な資料です。
掲載日 令和6年4月23日
更新日 令和6年9月9日
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